デュアック配合ゲル

医療関係者の皆さま向け情報

有効性

試験デザイン(国内第Ⅲ相比較試験)

多施設共同、ランダム化、実薬(クリンダマイシン)対照、単盲検(評価者盲検)、並行群間比較試験

12~45歳の尋常性ざ瘡患者 デュアック配合ゲル(クリンダマイシン 1%-BPO 3%)、1日1回(n=204) クリンダマイシン 1% 、1日2回(n=299)
試験目的 日本人の尋常性ざ瘡患者を対象に、デュアック配合ゲルを12週間塗布した際の有効性、安全性を検討する
組み入れ基準 ベースライン時の全般重症度評価(ISGA)スコア2以上
皮疹数:顔面に炎症性皮疹(丘疹、膿疱)が17~60個かつ、非炎症性皮疹(開放面皰、閉鎖面皰)が20~150個、炎症性皮疹および非炎症性皮疹はいずれも鼻の皮疹を含む
用法・用量 被験薬を1日1回(夕/就寝前)または1日2回(朝、夕/就寝前)、顔面全体(額部、鼻部、頬部、顎部を含む)に12週間塗布した(塗布量の目安は2-FTU)
主要評価項目 12週時の総皮疹数のベースラインからの変化量
主な副次評価項目 ●1,2,4,8,12週時の各皮疹数(総皮疹/炎症性皮疹/非炎症性皮疹)のベースラインからの変化率
●安全性、忍容性の評価

※クリンダマイシン1%の使用にあたっては、製品添付文書をご参照ください。

国内第Ⅲ相比較試験において、クリンダマイシン群に対する非劣性が検証されました

■主要評価項目の結果

主要評価項目である12週時における総皮疹数のベースラインからの平均変化量は、デュアック配合ゲル群-57.5、クリンダマイシン群-50.0でした。群間差の95%CIは-14.8~-5.7(p<0.01,ANCOVA)であり、クリンダマイシン群に対する非劣性が検証されました。

デュアック配合ゲル群では、炎症性皮疹数が塗布2週間で62.5%、12週間で88.6%減少しました

■炎症性皮疹数

炎症性皮疹数
クリンダマイシン1%-BPO3%:デュアック配合ゲル p<0.05,ANCOVA(2、4、8、12週時)

デュアック配合ゲル群では、非炎症性皮疹数、総皮疹数が塗布2週間でそれぞれ40.9%、47.5%減少しました

■非炎症性皮疹数

デュアック配合ゲル群では、非炎症性皮疹数が塗布2週間で40.9%、12週間で76.2%減少しました(点推定値:中央値)

非炎症性皮疹数

■総皮疹数

デュアック配合ゲル群では、総皮疹数が塗布2週間で47.5%、12週間で80.6%減少しました(点推定値:中央値)

総皮疹数
クリンダマイシン1%-BPO3%:デュアック配合ゲル p<0.05,ANCOVA(2、4、8、12週時)

Clindamycin phosphate 1.2%–benzoyl peroxide 3.0% fixed-dose combination gel has an effective and acceptable safety and tolerability profile for the treatment of acne vulgaris in Japanese patients: a phase III, multicentre, randomised, single-blinded, active-controlled, parallelgroup study : Kawashima M et al. Br J Dermatol.172(2):494-503 Copyright (c) 2015 John Wiley & Sons, Inc.

承認時評価資料より改変
Kawashima M, et al.: Br J Dermatol 172:494-503, 2015より改変

安全性

国内第Ⅲ相比較試験におけるデュアック配合ゲルの主な副作用は、乾燥、接触皮膚炎、紅斑、皮膚剥脱、瘙痒症でした

■副作用発現状況

日本人の尋常性ざ瘡患者を対象に、デュアック配合ゲルを1日1回又は1日2回※1、12週間塗布した国内第Ⅲ相比較試験の結果、500例※2中153例(30.6%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告されました(本剤の承認用法・用量は1日1回投与)。その主なものは、乾燥49例(9.8%)、接触皮膚炎34例(6.8%)、紅斑29例(5.8%)、皮膚剥脱29例(5.8%)、瘙痒症26例(5.2%)でした(承認時)。

重大な副作用として、限局性腸炎、潰瘍性大腸炎、抗生物質関連大腸炎(偽膜性大腸炎を含む)等の大腸炎、出血性下痢(いずれも頻度不明※3)があらわれることがあります。

  • ※1:デュアック配合ゲルの承認用法・用量は1日1回投与
  • ※2:デュアック配合ゲル1日1回群および1日2回群の合計
  • ※3:自発報告または海外臨床試験、およびクリンダマイシン含有ゲルの海外臨床試験由来またはクリンダマイシン1%ゲルの添付文書に記載の副作用については頻度不明とした
器官別大分類 デュアック配合ゲル
1日1回(n=204)
CLDM1%
1日2回(n=299)
薬剤と関連のある有害事象発現例数 49(24%) 27(9%)
皮膚および皮下組織障害 43(21%) 23(8%)
皮膚乾燥 15(7%) 6(2%)
接触性皮膚炎 11(5%) 3(1%)
紅斑 8(4%) 8(3%)
そう痒症 9(4%) 6(2%)
皮膚剥脱 4(2%) 2(<1%)
剥脱性皮膚炎 4(2%) 4(1%)
皮膚刺激 3(1%) 2(<1%)
湿疹 1(<1%) 0
ざ瘡 1(<1%) 0
顔面腫脹 1(<1%) 0
一般・全身障害および投与部位の状態 9(4%) 4(1%)
顔面痛 9(4%) 4(1%)
神経系障害 6(3%) 4(1%)
灼熱感 6(3%) 4(1%)
眼障害 2(<1%) 0
眼瞼浮腫 1(<1%) 0
眼瞼紅斑 1(<1%) 0

MedDRA/J ver. 15.0

有害事象の発現はデュアック配合ゲル1日1回群で60例(29.4%)に認められ、これらの事象のほとんどは中等度または軽度でした。

中等度の有害事象が認められた18例のうち15例が塗布の中断または中止に至ったものの、いずれの事象も塗布の中断または中止の後、回復又は軽快しました。

※薬剤が投与された症例に生じたあらゆる好ましくない医療上の事象。薬剤との関連性の有無は問わない。

承認時評価資料より改変
Kawashima M, et al.: Br J Dermatol 172:494-503, 2015より改変