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更年期障害のはなし

監修:旭川医科大学附属病院 病院長 石川 睦男先生

更年期とは?

更年期とは、性成熟期と老年期の間を指し、この間に女性は閉経を迎えます。 大部分の女性は、閉経を43歳くらいから54歳くらいまでに迎えます。この時期は月経の不順から閉経にいたるプロセスで、様々な不快な症状がみられます。

更年期障害とは?

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この閉経前後の体調の不調を「更年期障害」といいます。症状は個人差があり、これといった変化を感じずに過ごしてしまう人もいますが、症状のごく軽い人から強く出る人まで、何らかの不調を訴える人が80~90%位います。

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更年期にみられる様々な症状

エストロゲンの急激な減少によりさまざまな症状があらわれます。

主な症状
自律神経症状 精神症状 運動器の症状
ほてり、のぼせ 不眠 肩こり
発汗 興奮 腰痛
動悸 いらだち 関節痛など
冷えなど 頭痛など

更年期障害の要因

卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下
更年期には、卵巣機能低下に伴い排卵や月経など、生殖機能を維持する卵胞ホルモンの分泌が急激に低下します。卵胞ホルモンは女性の体の働きを調節するホルモンで、分泌低下により体調の変化が起こりやすくなるのです。 卵巣機能は低下しても、脳はホルモンを分泌するように出し続けるために、自律神経系の症状が出現します。閉経後、数年後には、一定に低下し、安定した状態に落ち着くので障害は軽快、消失します。

心理的要因
卵巣機能の低下だけではなく、社会生活の面でもこの時期の女性には色々な変化が起こります。子供の自立、夫の定年、夫婦間の問題、老後の問題等に直面し、それらが心理的ストレスとなって症状を複雑にすることもあります。

閉経前後の内分泌変化

更年期障害の評価方法

症状の程度に応じて、自己採点し、合計点にて評価します。ただし、この表はあくまでも目安です。たとえ合計点が低くても、自分でつらいと感じたり、気になる症状があれば、婦人科を受診して下さい。

簡略更年期指数(SMI)
症状 症状の
程度(点数)
あなたの点数
1. 顔がほてる 10 6 3 0
2. 汗をかきやすい 10 6 3 0
3. 腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0
4. 息切れ、動悸(どうき)がする 12 8 4 0
5. 寝つきが悪い、または眠りが浅い 14 9 5 0
6. 怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0
7. くよくよしたり、憂(ゆう)うつになることがある 7 5 3 0
8. 頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0
9. 疲れやすい 7 4 2 0
10. 肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7 5 3 0
合計点

評価法

0~25点 上手に更年期を過ごしています。
26~50点 食事、運動などに注意をはらい、無理をしないように。
51~65点 更年期外来等を受信し、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがよいでしょう。
66~80点 長期間の計画的な治療が必要。
81~100点 各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、更年期外来等で長期の計画的な対応が必要。
(小山嵩夫、1992)
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医師の指示に従って
治療を受けましょう

症状のひどい時には、自然の摂理だから更年期障害も仕方のないことと我慢せずに、早めに医師の指示に従って治療を受けることをおすすめします。症状に応じてホルモン補充療法や、漢方製剤などで治療します。また、更年期障害だからと素人判断で決めてしまうと、重とくな疾病の初期症状を見過ごしてしまう危険もありますので、専門医の正しい診断を受けることも肝心です。

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